関節リセット療法研究会

関節リセット療法研究会

2022年6月1日 新しい分科会「関節リセット療法研究会」が発足しました。

分科会会長のご紹介

理学療法士(フィジカルセラピスト)羽原 和則

羽原 和則(はばらかずのり)

■プロフィール
理学療法士(フィジカルセラピスト)、メディカルトレーナー
有限会社K’z代表取締役
法円坂メディカル株式会社 訪問看護部門相談役

【略歴】
理学療法士免許取得後、大阪労災病院、国立大阪病院に勤務。独立開業後、フリーランスの理学療法士として数多くの病院・クリニックと契約。
関節ファシリテーション研究会を設立し、事務局長を務める。現在は、スポーツ選手の体全体のコンディショニングを行うフィジカルプロを設立。後進の指導、育成にも力を注いでいる。

ご挨拶

はじめまして。
関節リセット療法研究会の会長に就任いたしました理学療法士の羽原和則です。

人生100年時代となり、平均寿命は延びていものの健康寿命との差が大きくなっているのは、老後を不安にさせる要因です。
健康でその人らしい人生を歩んでいくためには、アンチエイジングの重要性がクローズアップされています。
元気で活き活きとした営みを目指すには、自らのエイジングケアも必須です。
そのためには運動習慣も欠かせないものとなってきますが、それを妨げるのが体の痛みです。
高齢化が進む中で、腰痛、ひざ痛や足の痛みなどを予防し、また根本的に対応することは避けて通れない時代となってきました。

「どうしたら腰痛が良くなるのか」と多くの方が悩む中で、様々な病院や治療院をドクターショッピングし、最終的に「慢性痛は治らない」とあきらめて、痛みを放置してしまう方がほとんどです。このような状況では、より効率の良いエイジングケアができません。

私は子供の頃、プロ野球選手を目指していましたが、ケガや痛みで断念しました。自分と同じように故障で苦しむスポーツ選手のリハビリのお手伝いがしたいと思い、36年前に理学療法士の道を選びました。
希望に燃え、養成校に入学しましたが、最初の講義で「リハビリをしても治りません」と聞かされ、ショックを受け落胆の日々が続いた学生生活でした。
ところが、卒業間近の実習病院で、その医師に即座に痛みを取り去る最新の治療技術を直接伝授していただいて衝撃を受け、「これだ!私の求めているものは。この技術をマスターすれば、痛みで困っている患者やスポーツ選手を治せる」と思い、寝食を忘れて技術の研鑽に取り組みました。
自分の技術が向上した時、国立病院で手術前の患者を治して退院させ、執刀予定の医師から怒られたこともあり、手術前に治してみたい思いで国立病院を退職し、外来診療のできるクリニックへ勤務。
そんな逆境にも負けず、目の前の患者と向き合って、その後は当時ダイエーホークスの篠原投手、アテネ五輪体操金メダリストの富田選手や、現在では大相撲の御嶽海関、やり投げのディーン元気選手、プロゴルファーの福田侑子選手、車いすテニスの三木拓也選手など、数多くのスポーツ選手をはじめ、34年間で6000人の治療実績を積み重ね、数多くの腰痛、ひざ痛、スポーツ障害の患者の原因を解決してきました。
そして、この数多くの実績は、日本理学療法士学会、国立病院総合医学会などの学会で発表させていただきました。

関節の引っかかりをリセットしてわかったことは、
・慢性痛は神経ではなく、関節由来の原因が多い。
・痛みのある場所と原因となっている場所が違う。
・変形と痛みは直接関係がない。
・ぎっくり腰は椎間関節の捻挫、椎間板ヘルニアは神経周囲の炎症、共に安  静が第一。
・脊柱管狭窄症と言われ、痛みやしびれが出ているのは、椎間関節の引っか  かり。
・ひざの痛みは、注射をやめた方が改善する。
・在宅療養患者の痛みの9割は、関節の引っかかりが原因。
・スポーツ選手の痛みは、炎症ではなく関節の引っかかりですぐに治せる。
・イップスはメンタルだけではなく、前兆となる関節の動きを正せば解決の  糸口が見える。
などです。

そして、看護師の娘に「良いもの、治療技術があっても、困っている人に届けないと意味がない。ないのと同じ。」と言われたことをキッカケに、「病院や民間治療に行くも、痛みは良くならない。そんな人たちが私のところへ治療にやって来る。私は真実を書きたい。」との想いから、出版を決意しました。
ところが、そんな事実が臨床であるのですが、治療技術が新しく、実施できる理学療法士はわずかに1%なので、エビデンスがまだ十分ではないのですが、大手出版社の編集者の方は、そのロジックは理にかなって納得がいくという事で、2020年8月「10秒関節リセット」という書籍を出版させていただきました。
出版後は、読者からも問い合わせがあり、遠方からも訪ねていらっしゃる方を治療した結果、技術に確信を持てました。

とはいえ、私一人の力では、数的限界があります。そこで療法士育成塾を開設し、地域No.1を目指す療法士の育成にも力を注いでいます。

今後は一人でも多くの治療難民を救い、不安なく健康で活き活きとしたその人らしい生活を営んで欲しいと思っています。